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地域の小・中学校の今

杉並区立阿佐ヶ谷中学校

今回は、杉並区立阿佐ヶ谷中学校、通称『阿佐中』を訪ね、本年4月に着任された小澤雅人校長にお話しを伺いました。阿佐中は昭和22年4月1日、新学制の施行とともに誕生しました。開校当初は校舎がなく、杉六小の3教室を間借りして新1年生93名によるスタートでした。(ちなみに現在の生徒数は265名です)

昭和24年に現在の地に木造校舎が落成しました。さらに昭和33年、杉並区初の4階建て鉄筋校舎が建設され、昭和37年に体育館校舎が完成し、全て鉄筋校舎となりました。そして平成元年、6階に屋内プールを、3階にはアリーナを備え、普通教室や特別教室等、設備の整った現在の新校舎が竣工しました。これらの施設は、学校教育以外にも社会教育施設として区民に広く開放され、立地条件の良さも加味され、利用頻度の高い学校施設となっています。

阿佐中の特色は、昭和39年に区内2校目として開設された特別支援学級です。現在27名の生徒に6名の先生が関わって各生徒の自立を目指し、綿密な個別支援計画のもとに運営されています。普通学級の生徒との交流活動を重視し誰もが同じ空間で共生することを目指しています。

小澤校長は着任早々保護者会資料として、平成27年度学校経営計画という小冊子を配布しています。その内容は、

○思いやりがあり・心の豊かな人になろう

◎自ら学び、考え、表現できる人になろう

○心身ともに進んで鍛え、健康な人になろう

〔◎は今年度の重点教育目標〕

という3点を教育目標として示すことによって、

教育の更なる質的向上を図り生徒には阿佐中の生徒であるという誇り、保護者には阿佐中にわが子を託したことへの誇り、地域にはわが街の未来を託せる人材を育成する誇りを持ってもらおうとするものです。

また小澤校長は生徒に接するときに「ア、イ、ウ、工、オ」のスローガンを掲げ、社会性を備えた礼儀正しい中学生の育成を目指しています。ています。

・ア. 挨拶(しっかり挨拶をしよう)

・イ. 一生けん命(何事も一生懸命にやろう)

・ウ. 美しい(美しい心、美しい環境・美しい人々)

・エ. 笑顔(いつも笑顔を絶やさない)

・オ. 思いやり(思いやり豊かな心)

また、阿佐中はPTAやおやじの会・学校支援委員会など保護者や地域からの学校教育支援について、多くの協力体制が整えられています。さらに、杉六小、杉七小との小中一貫教育を推進し、6年生対象のプレスクール(中学校授業体験)の実施や、小中学生が一緒に共同して行う各種ボランティア活動など、年間を通じた取組を企画し、小学校の時から、中学校への確かな繋ぎと「中1ギャップ」解消に努めています。さらに、地域との連携、協力を深め、阿佐谷七タ祭りに生徒が作成した「はりぼて」を出品展示しています。また、地域行事への参加などボランティア活動、地域活動が活発です。小澤校長はこのような様々な活動を展開することによって、徐々に阿佐中の質を向上し、ひいては阿佐中を日本一の中学校にしたいとお考えのようです。

(平成27年9月1日発行の第271号に掲載)

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