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杉並区立 杉並第一小学校 ~創立140周年を迎えた区内最初の公立小学校~

明治末の学校第1回は、区内で最初に開校した杉並第一小学校を訪ね、鈴木知徳校長先生にお話を伺いました。
杉一小は、明治8年(1875年)に馬橋清見寺(現 清見寺)の本堂を仮校舎に桃園(とうえん)学校第一番分校として開設されました。開校時の児童数は約55人でしたが、その後の児童の増加に対応して、明治17年に現在の場所に新校舎を建てて移動し、昭和22年に名称が現在の杉並第一小学校に変わりました。全校生徒数は、団塊の世代の頃がピークで、少子化に伴い平成14年に最小となりましたが、最近は徐々に児童数が増えつつあるとのこと。本年3月の卒業生を加え、開校以来12,481人の卒業生を輩出しています。

昭和7年頃平成20年度に地域運営学校(注)の指定を受けて、学校支援本部・学校教育コーディネーターの支援を受けながら、地域と共にある学校として運営されています。
学校支援本部は、朝先生や土曜授業などの学習支援、サマースクールとして自然体験やものづくり体験、課外の自然や歴史の学習、放課後の居場所活動などを通して学校と地域の方々とをつないでいます。

中杉通りからみた現在の校舎創立140周年を迎えた本年度には、4月に開校記念集会、11月に記念児童集会・音楽会と記念式典が開催されるとのことです。
鈴木校長先生は「ありがとうと言われる子になるように」と子ども達に話して居られるとのこと、取材当日(3月)は卒業を控えた6年生数名と話し合う昼食会を開催されていました。数日間かけて全卒業生と話をされるとのこと。校長先生の薫陶を受けた子ども達の将来が楽しみです。
昨年度公表された「杉並区区立施設再編整備計画」によれば、杉一小は同校の敷地に建設される高層の複合施設の中に入る予定で、当協議会もこの施設の一部に移転する計画となっています。今後、当協議会は杉一小との協力を密にして地域活動を進めていきたいと考えています。

(注)地域運営学校(コミュニティ・スクール)は、平成17年度から区が導入した制度で、地域住民や保護者などが、合議制の機関である学校運営協議会を通じて、一定の権限を持って学校運営に参画し、教育委員会、校長と責任を分かち合いながら学校運営に携わることで、地域に開かれた信頼される学校づくり、特色ある学校づくりを推進する新たな仕組みです。

(平成27年5月1日発行の第269号に掲載)

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