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地域の小・中学校の今

杉並区立 杉並第六小学校

風薫る快晴の5月21日朝、杉六小の校庭からは、色とりどりの小旗のはためきとともに、子どもたちのにぎやかな声が響いてきました。待ちに待った「かしの木運動会」の始まりです。沢山の保護者や来賓の見守る中、子どもたちの熱戦や熱演が繰り広げられました。

校庭に青々と葉を茂らせ堂々と立つ一本の「かしの木」。杉六小が開校する前からここに立ち、昭和20年の空襲で全校舎が焼失した中でも、この「かしの木」だけは半焼状態で生き残りました。開校後90年間、シンボルツリーとして、ずっと杉六小を見守ってきました。そして、この11月26日(土)、杉六小は創立90周年祝賀記念式典、祝賀会を迎えます。

今回は、杉並第六小学校を訪ね、新任の守田聰美校長先生にお話を伺いました。

副校長先生はじめ先生方も多数異動があり、何から手を付けてよいのか、と話ながら、創立90周年祝賀記念式典、祝賀会に思いを馳せていました。

守田校長によると、学校は、たくさん勉強して賢くなるところ、人と関わり社会性を身につけるところ、そして、たっぷり運動して逞しくなるところであり、「知・徳・体」の調和のとれた人間形成を目指すところである、とのお考えです。学校教育における具体的な施策は、一つには「子どもの豊かな人間性を育てる、より質の高い学校づくり」として、就学前から中学校までの一貫教育の充実、特別支援教育の充実。もう一つは、「家庭、地域、学校のつながりを重視した、共に支える教育の推進」として、地域の教育力を活用した、地域に開かれた学校づくりの推進です。施設、設備の共有を示すだけではなく、教育活動を地域に開くことです。

今年度の創立90周年を好機と捉え、保護者、地域(同窓会、町会、自治会)、学校評議員、学校支援本部、かしの木会(おやじの会)、社会教育関係機関等や諸団体との関係をより一層広げ、関わりを深め、教育活動を地域に開く土壌の創出をしたいと話しておられました。この90周年は、100周年への足掛かりとの位置づけで、守田校長は未来の杉六小へ進み出していらっしゃいました。

(平成28年7月1日発行の第276号に掲載)

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