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お店の二代目・三代目

その18「品揃えの豊富なお店」

関口社長(右から二人目)と伊藤店長(右端)
関口社長(右から二人目)と伊藤店長(右端)

文具・事務用品「大一喜久屋」
(阿佐谷商和会)
三代目 社長 関口 秀男 さん
店長 伊藤 照江 さん

2015年08月01日(土)

JR阿佐ヶ谷駅北口、バスターミナルをはさんで北口アーケード街があります。その中に文具・事務用品専門店の老舗、(株)大一喜久屋商店があります。明治時代、初代の六之助さんが開業、「喜びが永久に」の思いを込めて屋号を「喜久屋」と命名、当時は「なんでも屋」でした。昭和26年、二代目、父・鉱一さんが法人化を機に、六之助さんの「六」を「大」と読み替え、鉱一さんの「一」と組み合わせて「(株)大一喜久屋」に改称しました。そして現在は、三代目の関口秀男社長が、従姉の伊藤店長さんほか5名の従業員とともにお店を守っています。

店内に入ると文房具・事務用品の多さにびっくり、店内狭しとぎっしり並んでいました。「お客様のニーズに応えたい。文房具、事務用品なら何でも揃う。品揃えを豊富にして便利さを売りたい」、関口社長のポリシーです。

豊富な品揃えの店内

豊富な品揃えの店内

大一喜久屋商店は店内販売だけでなく、外販にも力を入れています。関口社長が区内全域に毎日20軒の配達をしています。最近では、売り上げは外販の方が多くなったとのことです。

文具業界は昨今、通販、100円ショップ、コンビニに押されて厳しくなっているそうです。文具組合加盟店は区内で25軒、非加盟店を含めても32軒程度、以前の半数以下に減ったとのこと。「やはり時代の流れでしょうか?」、関口社長が寂しそうに語っていました。

関口社長は定休日(日曜、祝祭日)には30キロのウォーキングをしています。阿佐谷から川越や松戸まで歩かれているとのこと、聞いてびっくり、ただただ感心するばかりです。関口社長の均整の取れた体型、健康の秘密がここに隠されているようです。また趣味の囲碁はアマ六段の腕前、もはや趣味のレベルを超えセミプロです。

四代目は?との質問に関口社長は笑顔で答えられました。伝統あるお店を継いでくれる候補者が居られるようで、心強く感じました。

(平成27年3月1日発行の第268号に掲載)

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