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お店の二代目・三代目

その2「昭和の懐かしさ、温かさを感じるお店」

蒲重蒲鉾店 (阿佐谷パールセンター商店街)

二代目 太田重行さん
三代目 太田泰司さん

2015年08月01日(土)

創業は昭和11年に初代が現地で開業。初代が若くして亡くなったため、急遽、16歳で店を継ぐことになった二代目・重行さん、仕事は店の職人さんに教えてもらったそうです。創業当時は店の前(現パールセンター)を馬車が走っていたそうです。三代目は20代で店に立ち、蒲鉾作りを二代目から直に教わり、現在は二代目と三代目で先代の味を守っています。今年(取材は平成24年)から三代目はパールセンター商店街の副理事長に就任し活動が期待されています。

蒲鉾の製造は全て自家製で、魚(グチ・アマダイなど)を捌いてから製品(蒲鉾)になるまで3日間かかり、伝承的な技術を基に手造りしています。二代目の話では現在杉並区内に10軒、都内では70軒ほどの蒲鉾店があるとのこと。

三代目は大変な子沢山で、娘さんばかり5人、さらにお孫さんも4人、跡継ぎ不足の店舗の多い中で、何も心配がない珍しいお店と言えます。

休みの日に閉まっているシャッターに描かれている人魚の絵は二代目の力作とのこと。ニコニコ笑顔の二代目・三代目―家が、自慢の手造りさつま揚げや蒲鉾を愛しげに扱っている姿にとても温かさを感じました。

蒲重蒲鉾店②

蒲重蒲鉾店③

 (平成24年7月1日発行の第252号に掲載)

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