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お店の二代目・三代目

その17「入り易く・出易いお店」

越後屋呉服店 (阿佐谷パールセンター商店街)

三代目 寺本正之さん
あああ奥様 泰子さん
四代目 寺本正典さん

2015年08月01日(土)

阿佐谷パールセンター商店街の阿佐ヶ谷駅寄りに創業93年の「越後屋呉服店」があります。豊島区の越後屋呉服店に勤めていた初代・寺本熊雄さんが、大正12年に新宿で呉服業を開業。戦争直後に、まだ、闇市の残る阿佐谷に移り本格的に呉服・衣料品店を開業しました。闇市がなくなるのに併せてお店を拡張、お店の奥は中杉通りに面しています。現在は、二代目・道雄さんの後をついで三代目・正之さん・泰子さんご夫妻と四代目・正典さんがお店を守っています。

開店当初から店名は呉服屋ですが、商品構成は「子どものオモチャ箱」のような楽しさが感じられ、お客さんが「入り易く・出易い」お店の雰囲気作りに心掛けているとのこと、お店の奥には七夕まつりで見覚えのある大きなサッカー選手の人形がありお遊び気分十分です。また店内は、車椅子のお客さんにも配慮して、お客さんが歩くスペースをなるべく広くしたレイアウトになっています。

越後屋呉服店b

最近のご苦労は、仕入れの困難さが増していること。昔は問屋さんが売り込みに来たり、日本橋界隈へ出かければ幾らでも商品を揃えることが容易でした。「今は、三人が交替で全国各地へ仕入れに出かけなければならない状況です」と時代の変化を語っておられました。

最近のお客さんの傾向は、浴衣など呉服を購入される若い女性層や、外国人のお客さんが増えているとのこと。まとめ買いする東洋系のお客や、何回も来店して下見をした後に購入する欧米系のお客など、外国人にとっても「入り易く・出易い」と感じるお店です。パールセンター商店街でも稀な「四代目」の正典さん、「まだまだ仕入れには苦労していて勉強中です」と控えめの言葉の合間に自信が垣間見え、頼もしさを感じました。

(平成27年1月1日発行の第267号に掲載)

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