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地域の小・中学校の今

杉並区立 東田小学校

東田小学校は、昭和26年に杉並第二小学校から分かれる形で開校しました。五日市街道の商店街を中心とした南北に長い住宅地が学区域、善福寺川や和田堀公園など豊かな自然環境の中に立地しています。20年ほど前の卒業生が塀の土台部分に描いた楽しい絵が出迎えてくれました。

校長の篠原基弘先生にお話を伺いました。学級数12学級、児童数は306名で、全学年に副担任を置き、多くの目で子どもたちをきめ細かく指導しています

教育活動のスローガンは「運動だいすき、本だいすき、しばふは友達、みんななかよし」。

子どもたちが東田小自慢の緑の芝生を裸足で、駆け回ることで、体幹が強化され、捻挫や骨折などの怪我が減ったとのことです。保護者や地域の方々で構成する芝生プロジェク卜のメンバーが、植え付けや芝刈りなどを行い、高学年の生徒がシー卜をかけたり外したり、正に地域と子どもたちが一体となって学校環境を維持している そうです。

東田小は、桃井第一小、方南小とともに、体力向上センター校に指定されています。運動の日常化を目指しているとのことで、取材中の休み時聞には、多数の子どもたちが一輪車で校庭を定リ回っていました。長縄跳びでは区の大会でチームワーク賞を獲得したとのととです。

毎週水曜日の8 時30 分から15分聞は朝読書の時間。教室の学級文庫の本を読んだり、家から読みたい本を持って来たりしています。

東田小の教育活動の特色の中に「異年齢集団の活動」があります。1 • 2 年生の体力テストの際には高学年が手伝います。1 年生には6 年生、2年生には5 年生が、一人一人とペアを作り、各種目を行います。もうひとつは地域班活動。地域班集会では、6 年生が1 年生を迎えに行き、全校児童の前で各班の班長・副班長が自己紹介と班のめあてを発表します。低学年は、面倒をみてくれた高学年を手本にして進級していくという望ましいサイクルが実現されています。

11 月に「東田フェスタ」が開催されました。1・3・5 年生は、自分たちで決めたテーマについて調べてきた結 果をワークショップで発表、2・4・6 年生はそれぞれ練習してきた劇を舞台発表しました。展覧会に代えて、常時、図工作品が学内に展示されています。

校長先生の思いは「東田力の定着」。「東田力」とは、「体力(からだりょく)・学力(まなびりょく)・心力(こころりょく)の育成を通して得られる総合的な人間力」のこと、中でも心力の育成に注力されています。元気に挨拶し、思いやりの心をもって人と関わり、規則正しく楽しい学校生活を築き上げています。

(平成29年1月1日発行の第279号に掲載)

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