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地域の小・中学校の今

杉並区立 杉並第二小学校

学校シリーズ4回目の今回は杉並区立第二小学校を取り上げ、校長の石田光男先生にお話を伺いました。通称『杉二小』は、明治17年に東京府東多摩郡成田尋常小学校として開校し、その後何回かの名称変更を経て、昭和22年に現在の校名になりました。昨年創立130年を迎え、現在の児童数は19クラス、518名です。昭和36年から5期にわたり鉄筋校舎化を図り、53年の5期工事で新校舎屋上にプールが完成、また平成19年にはビオトープ(注)が設置されました。

杉二小の教育方針は「児童、学校、及び地域社会の実態に基づき人権尊重の精神を培い、国際社会に貢献できる人間の育成を目指し、生涯を通じて学び続けることのできる心豊でたくましい児童を育てる」ために次の教育目標を設定しています。

・よく考える子

・心豊かな子

・たくましい子

よりよい自分や社会を作ろうと力を養い、豊かな人間性を培う上での基礎的基本的な学習内容の指導を徹底し、自ら学び、考え、判断し、行動できる力の育成を図る、としています。

また学校支援本部が主催するサタデースクールが年3回程あり、希望者を対象に児童の興味を引く、学校の授業とは異なった授業をするそうです。

同窓会の絆も強く、創立100周年の記念事業として、第二の図書館とも言える「同窓会文庫」を開設、毎年6月に開催される総会で、その年の図書の寄贈式が行われています。

学校の周辺には善福寺川緑地公園が広がり、尾崎熊野神社、宝昌寺、須賀神社や和田堀公園も徒歩圏内にあり自然環境、文化的環境に恵まれた場所に位置しています。1学期には生活科の一環として1・2年生合同の和田堀公園への遠足を通して交流を図っているそうです。1年生は早く学校に慣れること、そして2年生には先輩としての自覚を持たせるのに役立っています。

石田校長は特に

・人の話をきちんと聞く

・チャイムの復活

の2点を挙げています。人の話をきちんと聞くことは人間として基本的な行動で、朝会でのお話なども児童が揃って聞く体制になってから始めるとのことです。

チャイムは時間の区切りと大切さを学ぶために復活させたそうです。

中学校で社会科の教師、副校長を経験された石田校長は、小学校時代に身につけて中学に送り出すことの必要性を実感されているようです。

(注)人工的に作られた、様々な生き物が共生できる場所

 

(平成27年11月1日発行の第272号に掲載)

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