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お店の二代目・三代目

その5 酒ノみつや

酒ノみつや (阿佐谷パールセンター商店街)

二代目:三矢博さん
三代目:三矢治さん

2015年08月01日(土)

パールセンター商店街を青梅街道方面に進んで「すずらん通り」になる手前、店頭に沢山のワインを陳列している「酒ノみつや」。創業は大正13年。当時周囲は沼地が散見されていました。先代は以前このシリーズでご紹介した中村生花店の先代と並び称された酒豪であったとのこと。二代目三矢博さんは先代が病気になったため、10年も務めた銀行を退職し店を継ぎました。店頭のレジの横にはいつも看板猫(サイモンくん)がのんびり寝ていて「お店の人気者」でした。

三代目治さんは1980年代米国に留学、異国文化を吸収して帰国、それを境に、博さんは三代目にお店を任せました。それと同時にサイモンくんも二代目と一緒にリタイアしたのだそうです。(人間なら100歳位でした)

三代目は、日本酒専門店の「みつや」に、新しい風を吹き込むべく改革に力を入れ、世界のワイン、ビールの品種を増やし、留学経験から堪能な語学を活かして、外国のお客さんを開拓、英語のショップカードなども置いてあります。三代目は、ブランドや流行に流されず、人の繋がりによる縁と独自の味覚を軸に、魅力ある商品を集め、今年(取材当時)5月、古き良き昭和の時代のコミュニティーを取り戻すべく、酒飲み文化の基本「角打ち処『裏の部屋』」をオープンしました。「角打ち」とは、江戸言葉で、立ち飲みのことを言うのだそうです。男の隠れ家的スペースです。

みつや②

お店のパンフレットには「的ははずしません」のマークが

(平成25年1月1日発行の第255号に掲載)

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