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お店の二代目・三代目

その6 稲毛屋(うなぎ・やきとり・どぜう)

稲毛屋(うなぎ・やきとり・どぜう) (阿佐谷パールセンター商店街)

三代目:佐藤勝夫さん
四代目:佐藤光利さん

2015年08月01日(土)

阿佐谷パールセンター商店街の真ん中辺り、中杉通りとつながるところ(お地蔵様と庚申様が祀られている道です)、その角に「焼鳥と鰻」を商う『稲毛屋』があります。初代が明治時代、牛込に「稲毛屋本店」を創業。当時は宮内庁御用達になった程の名店で、暖簾分け店が各所に出来たそうです。昭和初期に阿佐谷にも『稲毛屋』を出店。当時はもう少し駅寄りにありましたが、戦時中の強制疎開にて一時閉店せざるを得なかったのだそうです。当時の店舗は大きく従業員も40人程居たそうです。生鶏肉を部位ごとに解体処理する必要があつたため、多くの職人が必要だったそうです。

昭和23年、現在の場所に店舗を再建しました。二代目が亡くなられたため、三代目・勝夫さんが受け継ぎ、次男の四代目・光利さんと共に店を取り仕切っています。伝統の味を守るため、炭は「備長炭」にこだわり、食材も吟味し、鰻は「愛知・三河一色産」、鶏肉は「岩手産」を仕入れているそうです。土用の丑の日やクリスマスシーズンには、店先はお客さんで溢れます。

三代目は、大学時代ボクシング部に所属(フライ級)していたことから、パールセンターでも噂のスポーツマンで通っていました。今では草花を愛し、ガーデニングや動物を可愛がり散歩を楽しむ心優しい方ですが、歩行者専用であるパールセンターを自転車で走行する人を一喝する正義漢でもあります。四代目は、20代にアメリカ西海岸に語学留学し、アメリカ文化の影響からか、かなりの音楽好きでギターやキーボードなど、いろいろな楽器を楽しんでいるそうです。半年前に男の子が誕生、五代目が期待されるところです。

稲毛屋②

稲毛屋バンフレット

(平成25年3月1日発行の第256号に掲載)

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