HOME » お店の二代目・三代目 » その1「看板のない花屋さん」

お店の二代目・三代目

その1「看板のない花屋さん」

中村生花店

中村生花店(阿佐谷パールセンター商店街)

二代目 中村 浩一 さん
三代目 中村 篤尚 さん

2015年08月01日(土)

中村生花店は阿佐谷パールセンターの青梅街道寄り、三叉路の所にある、昭和3年開業以来、85年の歴史のあるお花屋さんです。

このお花屋さんにはお店の顔である「看板」がありません。先代・中村雄蔵さん(享年86歳)の教えを頑なに守っているからだそうです。先代はかなり厳しい方だったそうで、二代目・中村浩一さんは幼い頃、晩酌の肴代わりのように「おまえは花屋になるんだ!」と言い聞かされて、いやもおうもなく生花店を継いだのだそうです。

二代目・浩一さんは現在(取材当時)、阿佐谷商店街の理事長(3期6年目)、副理事長時代を含めると20年間も商店街の世話役を務められています。商店会会員は234店舗。しかし昔からのお店が年々少なくなり、商店街として維持管理していくのは並大抵なことではない、と話しておられました。

近年は生花の種類も輸入品を中心に多くなり、お客様からの注文も多岐にわたり、その対応には神経を使うそうです。生花の仕入れ・入札も最近はコンピュータになり、今は息子の三代目・篤尚さんが担当、帳簿整理も任せています。ただ、肝心の「鉢もの」は二代目ご自身が直々に仕入れをするそうです。世の中景気が悪いと言われていますがお花屋さんはお祭り、お正月、お祝い事、冠婚葬祭と結構忙しく、「ありがたいことだ」とにっこりされていました。正に地域に密着したご商売だと思いました。

看板の無いお花屋さんの「看板」はいきいきとした花と、円満な二代目と三代目の「笑顔」だと感じました。後はお孫さんが何とか早く出来ないかと心待ちの二代目・浩一さんでした。

(平成24年5月1日発行の第251号に掲載)

pagetop